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2008-05-17 22:46 | カテゴリ:伊坂幸太郎
ゴールデンスランバー'07年11月刊
2008年本屋大賞受賞作

 第一~三部を読んだ時は少しトーンを変えたかなって思ったけど第四部以降は伊坂ワールド。首相殺しの容疑者とされた青柳雅春の現在と過去の風景がカットバックで描かれる。多少ご都合主義的な協力者も現れるけど周到に用意された罠の中をどう逃げ出すか、追われる者と追う者のどうなるどうなるで一気に読めた。報道されている事の裏側に隠されている真実は何であるか。ケネディ大統領暗殺事件は詳しくないけどこんな感じなのかな。
 ラストはすっきりとはしないけどそれでもそれまでの怖さの中でホッとするシーンで終われる。
人のアイデンティティって何かってのも考えさせられる。自分についての嘘の情報を流されて、それは違うと気付いてくれる人がどれだけいるか。見た目以外に何で自分と分かってもらうのか。
 リョコウバトのエピソードも挿入されてた。
 「ゴールデンスランバー」とは直訳すれば「黄金のまどろみ」でビートルズの「アビーロード」に収録されている曲。「アビーロード」は「レットイットビー」の後に収録されたとの事で実質的なラストアルバムだそうで。バラバラになったメンバーの気持ちをひとつにしようとポールが取りまとめたらしい。

(あらすじ)
第一部 事件のはじまり
 樋口晴子は会社の元同僚平野晶と蕎麦屋で再会していた。金田首相パレードの最中、ラジコンのヘリコプターが爆発する場面がTVから流れる。
第二部 事件の視聴者
(一日目)
 病院で田中徹は同室の保土ヶ谷康志と金田首相暗殺事件の報道をTVで見ていた。
(二日目)
 容疑者は青柳雅春と報道され、2年前にアイドルの凛香を暴漢から救ったヒーローともてはやされた人物だった。
 TVでは青柳がラジコンショップに姿を現したこと、花火工場でアルバイトをしそこで爆薬の知識を得たこと、2ヶ月前に電車内で痴漢をはたらいた事などが報道されていた。軽自動車を奪って逃走し乗り捨てた車内からは女性教師が刺殺死体が発見されたことが報じられる。
(三日目)
 仙台市役所前の中央公園で青柳が投降するとして報道陣が集まっていた。そこへ青柳が姿を現す。
第三部 事件から二十年後
 金田首相暗殺の事件の真相は20年後も明らかになっていなかった。後任の首相となった海老沢克男首謀説。野党である労働党主謀説等々憶測が流れていた。一方で金田首相の愛人、ラジコンショップの店主、青柳が救った凛香を襲った暴漢、青柳が痴漢をしたとされる被害者、等関係者が次々と亡くなっていった。事件の真相を捜査していた刑事も事故死していた。彼は「青柳は犯人の濡れ衣を着せられたが当初犯人に仕立てられる予定だったのは別の人間だった」という説を展開していた。
(続く)
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【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:本の紹介
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