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2008-02-24 21:39 | カテゴリ:今野 敏
隠蔽捜査'05年9月刊

 ミステリーって言うか警察小説。事件がどうなるっていう事よりギリギリのところで判断を求められる男たちの切迫感が伝わってくる。そんな緊急事態の中、身内に不祥事が起きそれにも対応しなければならない苦悩。そのバランスが絶妙。同期で警視庁の刑事部にいる、かつての小学校の同級生でいじめの親玉だった相手とのやりとりも面白い。
 いわゆる官僚でエリート意識丸出しなんだけど融通が利かなくて職場では社会正義を求めて家のことは奥さんに全部任せてる。保身で多少揺れるけど結局自分の方向を維持する。奥さんもいい味出してるしね。マスコミ、組織内部の人間関係もいい味出してる。もう少し書き込める気がするけどこれくらいの方が読みやすいのか。ただ本庁の課長がどこまで動くんだろうって気はするけど。部下もいるんだし。今回起きたイージス艦漁船衝突事故で大臣も辞任かなんて言ってるけど下の対応が誤るとああいう事態になっちゃうんだろうな。
 民放でドラマ化されてたみたいだけどNHK向きな気がする。竜崎伸也は柴田恭兵あたりかな。
(あらすじ)
 足立区内で殺人事件が起きたことを朝刊で知った警察庁長官官房総務課長竜崎伸也は、第一報が自分のところへ来ていないことに苛立ちを覚える。警視庁刑事部長の伊丹に確認したところ警察庁刑事局には連絡済であり警察庁内部の伝達の問題だと言う。被害者はかつて女子高生殺人の犯人で保釈されたばかりであったが手口からその線での動機ではないだろうとされる。しかしその事件に関わった犯人がさいたま市内で殺害され俄然連続性が注目される。さらに大森署管内で打撲による変死体が発見される。女子高生殺人事件とは無関係の人物だったがかつて少年犯罪で逮捕され社会復帰していたという共通点があった。竜崎は一連の事件の犯行日時にある規則性を見出す。
 一方竜崎は浪人中の長男が吸っているタバコの匂いからヘロインを吸っていることに気付く。身内の犯罪ながら現職を辞さなければならないことを覚悟し伊丹に打ち明ける。
(ネタバレ)

 犯人は大森署の現職の警察官だった。刑事局は身内の犯罪を隠そうとするが、竜崎は誤った道を進んではいけないと自分が泥をかぶる覚悟で主張し、伊丹を説得する。しかしその後伊丹に連絡が取れなくなることに不安を感じ自宅を訪れる。伊丹は犯行に使われた銃を自宅に持ち帰り自殺するつもりでいた。
 息子に自首するよう説得する竜崎。責任を取って更迭された大森署署長の後釜として配属される。
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【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:本の紹介
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