-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2007-12-22 22:49 | カテゴリ:ミステリー
防壁'97年刊
 特殊任務にあたる男達が事件を通して男と女の心の真実を見出していくことが共通するテーマとして描かれた短編集。

(防壁)
 警視庁警護課員佐崎康利俊は最大野党の政調会長である鳴川茂則の警護のため神谷剛史警部の指揮下に入ることを命ぜられる。そこには義理の兄大橋誠もいた。神谷はかつて家庭がある身でありながら佐崎の姉と関係を持っていた。鳴川への抗議行動が過激化していた。鳴川の講演会の後銃弾が鳴川を襲う。その盾となって大橋が胸を撃たれる。大橋の見舞いに神谷が訪れている気配があり姉との関係に疑惑を抱く。神谷の休日と鳴川が襲われた日が奇妙な一致をしていた。

(相棒)
 海上保安庁に勤務する長瀬は3年間付き合った田村由美に気持ちが離れていくのを感じ最後に一緒に海へ潜るため伊豆へ出かけた。海中で由美がマスクを払い、見え透いた自殺の演技と感じた長瀬は由美に別れを告げる。その後付き合い始めた亜希子から転職を薦められた頃、輸送船の横転により出動命令が出る。船内で船長を発見し救助するが途中トラブルによりボンベを落としてしまう。

(昔日)
 川崎市の住宅改築現場から不発弾が発見される。陸上自衛隊不発弾処理隊の高坂透は不発弾を覆う土の色に違和感を覚える。
 高坂は10年程前に津田君江と結婚したが仕事のことから些細な諍いが多くなり次第と帰る時間が遅くなり行きつけの飲み屋で麻里子と知り合うことになる。結婚から数年後、君江に離婚を切り出そうとしていた頃、君江からドライブに誘われる。ハンドルを握った君江は対向車に突っ込み衝突は避けられたが病院へ運ばれることとなり、その後離婚する。その君江から再婚したと手紙が届く。
 川崎市近郊では同型の爆弾が出ておらず関西方面が多かった事と土に対する疑問から高坂は土地の所有者手島寛二から話を聞く。元の住宅は昭和45、6年頃当時建設業を営む手島の片腕だった下村が指揮を取り名古屋からの本社ビルの移転と共に建築されたものだった。下村が不発弾を運んだのではという疑惑を持った高坂は名古屋へ向かい、当時を知る相沢と会う。本社移転の頃,会社が造成した住宅地でがけ崩れが起き死者を出したことがあったことを聞き、下村に会いに行く。

(余炎)
 消防士の直井が所属する大泉署管内で連続して5件の不審火が発生していた。
 直井には由希子という付き合っている女性がいたが知らずして同僚の岩本から奪った経緯がありつい最近子供がいることを知り心が揺れ動いていた。
 出火時間が深夜ではないことから子供にまで疑惑の目が向けられた。直井と由希子と娘の久美子で遊園地に出かけるが久美子の態度に同じ体験を持つ直井は25年前の自分を重ねる。そんなとき管内の中学校から出火の知らせが入る。消火作業を終えた直井は現場で久美子と出会う。久美子は「やっぱり同じだった」と直井に言い放ち立ち去る。
 直井は不審火が自分達の隊の当番日に当たる事に気付く。その当番表をリハビリ中の関屋光男が見に来たことを知る。関屋を問い詰める直井に対して明日まで待ってもらえるよう頼まれるが、出火の報が届く。
(ネタバレ)

(防壁)
 神谷の行動を疑いながらも次の警護につく佐崎。講演会の客席から不審な男が立ち上がり発砲する。神谷がそれを遮り撃たれる。佐崎は、神谷が見舞いに行ったり身辺警護に加わったのは大橋を危険な目に遭わせながら本当に犠牲になったことに対する謝罪ではなかったのかと思う。

(相棒)
 救助を求めるべく長瀬は減圧症を覚悟して海面へ向かう、無呼吸のまま浮上する長瀬の心の中には由美の顔が浮かんでいた。

(昔日)
 当時住宅地造成現場から不発弾が見つかり近くの防空壕へ埋めたものが15年後に爆発し、がけ崩れを引き起こしていた。その罪滅ぼしに下村は手島と自分の家の下に不発弾を埋めていた。
高坂は君江のかつての行為は自分を傷つけることによって部隊から外れてもらおうという意図があったことに気付く。

(余炎)
 同僚の小久保の女が放火していたものだった。その女も家庭があり夜遅くは歩けなかった。その後由紀子のアパートでも出火がありそれは久美子が母親のために火をつけたものだった。
スポンサーサイト
【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:ミステリ
コメント(0) | トラックバック(0)

管理者のみに表示する

トラックバックURL
→http://anosoraituka.blog69.fc2.com/tb.php/75-6fdd907a
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。