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世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)>'05年4月刊
 「博士が愛した数式」の小川洋子と数学者藤原正彦のエッセイ風の対談集。へ〜、この藤原さんて新田次郎と藤原ていの息子なんだ。
 数学では神様がそこに美を隠してるから美しい方法があるはずって思いながら数学者が研究してるなんて知ってたら数学の授業も違ってたんだろうな。ヨーロッパには、宇宙は神様がつくったものなので美しい調和に満ちているって先入観があってニュートンなんかその調和は数学で書かれているはずなんてすごい偏見を持っていたらしい。数学は美しいかどうかが重要で、役には立たないけど人間の感激したいっていう欲求を満たすという意味で価値は高いって言ってる。
 数なんて概念は人間が作った(発見した?)もののはずなのに、そこにはそれ独自の世界(法則)が存在してる。物理も化学も宇宙とか違う世界へ行けば定理は崩れるし今でもどんどん新しい発見があってそれまでのものが覆されるけど、数学だけはどこへ行っても同じって言ってる。全然無関係の世界から構築された概念がひょっこり結びついたりする。円から発見されたπが「オイラーの定理」やら「ビュッフォンの針の問題」とか円とは縁もゆかりもない(^^;ところへやたらめったら出てくるらしい。不思議だよね。だから神様が作ったものとしか思えないってことになる。
 天才数学者の生まれる条件は第一に何か(神、自然、伝統)に対してひざまずく、第二に子供の頃から美しいものを見ていること、第三に精神性(文学、芸術、宗教)を尊ぶことって言ってる。数学者にはならなくてもいいけどあらまほしきものって感じだよね。
 「暗記(暗唱)することで人は言葉や数を宝石に変えられる」って言葉もそうなのかって思ったけど、それだけで脳の大半占めちゃいそうな気もする。頭のいい人の話なのかな?
 江夏が「28(完全数)」って背番号をつけてたのは阪神時代だけだったから南海へトレードされた76年で博士の記憶が途切れることにしようって言ってる。なるほどそこが主題だったのか。でも映画じゃ強調されてなかったな。

 「ビュッフォンの針の問題」何本も引いた同じ幅の平行線にその幅の半分の長さの針を落とすと針が平行線に触れる確率は1/π(らしい)。

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