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2007-03-09 10:22 | カテゴリ:江戸川乱歩賞
天使のナイフ05年8月刊
第51回江戸川乱歩賞受賞

 構成がみごと。少年犯罪の問題に触れながら話が進んでいく。被害者側、加害者側の思いが絡み合って行く。最初は読みながら犯人探しをするんだけどこれといって目ぼしい人物も出てこない。だけど登場人物や小道具のひとつひとつが最後で生きてくる。なぜ妻を殺した少年達が死んでいくのか、妻の通帳から消えた500万円はどこへ行ったのか、なぜ彼らは所沢から北浦和までやってきたのか。様々な疑問も最後にはひとつに繋がっていく。偶然の産物もあるけどその偶然がなければ全ての事件が発生しなかった。少年事件についても被害者、加害者双方の立場で考えさせられる。
 主人公の桧山もしがないコーヒーショップの雇われ店長でケンカも強いわけではない。犯人探しをするわけではないが、身の回りの事件にどんどん巻き込まれていく。それも自然な感じでよかった。
 
(あらすじ)
 4年前に当時中学三年生の男子生徒3人に妻祥子を殺された桧山貴志は愛娘愛実と二人で暮らしていた。ある日桧山の下へ三枝刑事が訪れる。当時の犯人の一人が大宮公園で殺害されたと言う。彼らは自立支援施設への送致と保護観察処分となり桧山には顔も名前も知らされていなかった。
桧山は彼らが本当に更生したかを知るために彼らの足取りを追う。二人目の犯人が駅のホームから転落し、その事故を桧山は目撃していた。

福井…桧山の店のアルバイト
歩美…     〃
八木…祥子殺害犯人。少年A
沢村…  〃      少年B
丸山…  〃      少年C
貫井哲郎…ノンフィクションライター
早川みゆき…祥子の中学時代の同級生。愛実が通う保育園の保母。
相沢秀樹…少年達の弁護士。

(ネタバレ)

 祥子とみゆきは中学三年の時にゲームセンターで知り合い、ふとしたことで祥子は滝澤俊夫を刺し殺してしまう。その男性の子供は心筋症にかかっており募金により無事手術を受けることができていた。その子が歩美であった。歩美は見舞いに来ていた丸山と知り合い丸山がさせられている悪戯をビデオに撮りそれをもとに八木たちを脅し父親を殺された恨みから祥子を殺害したのだった。沢村と八木はビデオを探し出し警察に告発しようとしたため丸山が殺した。相沢弁護士の父親は祥子の付添人であったが祥子が子供の頃近くで起きた幼女殺しの犯人として告発したのであった。祥子が事件を起こしてから相沢と再会した祥子は歩美のために500万円出すよう脅迫した。将来に不安を持った相沢は歩美に祥子の事を告げる手紙を出したのが事件の発端だった。
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【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:ミステリ
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