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2007-01-14 00:39 | カテゴリ:横山 秀夫 
陰の季節98年10月刊
「半落ち」の横山秀夫の第一作品集。表題作「陰の季節」が第5回松本清張賞受賞作。
 ここでは警察官が警察官として事件を調べるのではなく、人事担当や監察官が職務を遂行した(する)上で事件(事実)が明るみに出る。どれも主人公が追い立てられている。異動発表まで、犯罪に巻き込まれていないか、本会議までと時間が限られている中で主人公が奔走する。
 人事担当の二渡が4編とも出てくる。表題作こそ主人公なんで汗かいてるけど後は影に立って各主人公に影響を与えてる感じ。「エース」と言われながらヒーローではない。
 
(陰の季節)
  完成した人事異動名簿の変更作業をしていたD県警本部警務課人事担当の二渡真治は大黒警務部長に呼ばれ、OBの尾坂部が天下り先を辞めないと言い出したためその真意を探るように命じられる。尾坂部が組織に背を向け警察人でなくなることはありえないと感じた二渡は尾坂部に当たるが「心配するな」と突き放される。
 そんな偶然あるかなとは思ったけど、もしその偶然がなければこの話自体成り立たないのだから、あった上での話なんだって納得。
(地の声)
 D県警本部監察課に、Q署の生活安全課長がパブのママとできているという投書が舞い込む。監察官新堂隆義は曾根生活安全課長の内偵を始める。
(黒い線)
 平野瑞穂巡査の似顔絵によりひったくり犯人が捕まった翌日、無断欠勤する。D県警本部警務課七尾友子係長は犯罪に巻き込まれた可能性を否定しながら足取りを追う。部屋で微かに匂う香水に男の影を感じた友子に平野巡査の車が発見されたと連絡が入る。
(鞄)
 D県警本部秘書課課長補佐柘植正樹は県議会本会議で県警への質問をする県議の質問内容を探る内に鵜飼県議が爆弾発言をぶつけるという情報を聞きつける。質問内容を探るが一向に見えてこず、あせる柘植は鵜飼の女のマンションへ鵜飼を訪ねる。10分だけと言う約束で面談を許されるが、ふと覗いた鞄の中にも質問に関するものは出てこないまま本会議を迎える。
(ネタバレ)

(陰の季節)
 運転手の青木をOL殺しの犯人であり自分の娘をレイプした犯人だと気付いた尾坂部は青木を追い詰めるまで辞める訳にはいかなかった。しかし青木は自殺してしまい尾坂部は天下り先を辞める。
(地の声)
 投書の犯人は生活安全課長本人だった。自分に注目を集めておいた中、売春を摘発し昇進の逆転に望みを賭けた一人芝居だった。
(黒い線)
平野巡査の描いた似顔絵は全然似ていなかった。逮捕された後、似顔絵を森島課長に書き直させられた平野巡査が逃避したものだった。部屋の香水は森島が部屋を訪れた時に自分のポマードの匂いを消す撒いたものだった。
(鞄)
 本会議では鵜飼から爆弾発言は出なかった。その後鵜飼は鞄の盗難届けを出した。それには柘植の指紋が付いていた。柘植の上司坂庭が自分の「事故」を知っている柘植の弱みを握るために仕組んだものではないかと想像する。
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【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:ミステリ
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