-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2007-01-08 22:46 | カテゴリ:白石一文
05年4月刊
 あんまりこの手の本は読まないし以前この人ので途中で投げた事があったんだけど(「僕の中の壊れていない部分」だったかな)これは読めたな。って言うか結構引き込まれた。
 大手企業に勤務する冬木亜紀が93年29歳から05年までの経過を4編の連作で綴ったもの。
特別エリート意識を持った登場人物もいなかったし、新潟だの福岡だのなじみのあるところが出てきたのもとっつきやすかったのかもしれない。終盤になって向かう先が分ってしまった時はあんまり読み進みたくなくなり、途中から「セカチュー」を狙ったわけじゃないよねとか思いつつ読み終えた。
 実際こういう運命とか考えてる人ってどれだけいるんだろ。自分の周りに少ない気がする。そんな話をしようもんなら笑われそう。この人の場合、結婚を目の前に突きつけられたマリッジブルー的な気もするけど。
(ネタバレ的あらすじ)

(雪の手紙)
 亜紀は会社の後輩大坪亜理沙の結婚式への出席を躊躇っているところへ亜理沙の結婚相手佐藤康から呼び出され式への欠席を求められる。康とは2年前まで交際し康の実家である長岡へも訪問していたほどの相手だった。彼の母親佐智子に気に入られ、長岡から帰ってから結婚を申し込まれたが「結婚するほど好きではなかった」という理由で断った。式への出席を決めた亜紀は結婚を断った後佐智子からもらったまま、読まないでしまいこんでいた手紙を結婚式会場のロビーで読み始める。
(黄葉の手紙)
 九州支社に赴任した亜紀は産業デザイナーである稲垣純平と交際していた。お互いに、巡り合うべくして巡り合ったと認識した相手だった。同じマンションに住む高校生の澤井明日香の許婚平田達哉が博多を訪れる。彼らは自分で決めたりできないことこそ本当に確かなものだと言い、純平はそれに反論し、かつての自分と重ね合わせ危ないと感じる。純平の独立の見通しが立った時亜紀はプロポーズされるが、亜紀の中では現実感を呼び起こしていなかった。仕事で呼び出された純平は酔ったまま運転した車で明日香を撥ねてしまう。
(雷鳴の手紙)
 98年、34歳を迎えようとしている亜紀は両国の実家へ帰っていた。会社でも本社財務部出納課に回されていた。弟雅人の嫁沙織は重い心臓病を抱えていた。沙織の妊娠が分かり生むことを決意するが母子ともに命を失ってしまう。仕事上のストレス、沙織の死、康や純平との別れが原因で亜紀は体に異変を感じステップアップを諦めた時、雅人の会社の後輩円谷まどかから雅人のことで呼び出される。雅人は憔悴しきり、出勤しないばかりかたまに顔を出しても酔っ払って自席で失禁するほどだと言う。まどかは自分の兄夫婦がやっている餃子屋で働かせることを薦める。康はアメリカの現地法人へ転勤していたが肺癌治療のため東京に戻り休職していた。亜紀は自分と別れた後康が煙草を吸い始めていたため責任を感じていた。さらにかつての同僚から康が離婚したことを知らされる。
(愛する人の声)
 02年、香港に赴任した康を広報課に異動した亜紀が訪れる。手紙のやり取りをした後、亜紀は退職し康に結婚を申し込む。夫婦となった二人の元へ達哉と明日香が媒酌人をお願いするが互いへの依存度の強さに心配する。自らの妊娠を知った亜紀は康の定期検診を前にして伝えることを躊躇っていた。検査の日康はもし死ぬことがあってあの世と言うものがあれば白い馬になって亜紀の前に現れると言う。康の検査で以上が認められず、亜紀も病院で妊娠を確認した夜、康は会社を辞め実家へ帰ることを相談される。
スポンサーサイト
【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:読書
コメント(0) | トラックバック(0)

管理者のみに表示する

トラックバックURL
→http://anosoraituka.blog69.fc2.com/tb.php/33-b8f664c7
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。