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2006-11-18 22:46 | カテゴリ:ミステリー
十八の夏02年刊

 この人はもともとミステリー作家じゃなくて詩や童話を書いてたみたい。ミステリーミステリーしてるのは「イノセント・デイズ」くらいで人と人(家族)とのかかわりの中で真実が見えてくるといった話がほとんど。いかにも謎解きみたいなのよりずっと好きだけどな。表題作「十八の夏」で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞したってことはこういうものもやっぱり評価されるってことなんだろう。ジュブナイルっぽい情景だけどギリギリ踏み止まってるのは文章のうまさなんだと思う。
 小説で、なんでここを描くのかなって思うことがあるけどこの人の場合はそれが後で生きてくる。伏線って言うかはっきりしてて気持ちがいいくらい。

(十八の夏)
 高校三年の三浦信也はジョギングの途中で出会った蘇芳紅美子を好きになり同じアパートに部屋を借りる。彼女は家庭をもつ男に惚れておりその家族の誰かを殺す順番を決めるため朝顔を植えていると言う。
(ささやかな奇跡)
 妻を亡くし息子の太郎と共に大阪へ移り住んだ水島高志は書店の娘佐倉明日香に心惹かれる。
(兄貴の純情)
 高二の近江洋二は、小さな劇団に所属している兄涛一から、中学の担任であった前島を知っていたのかと問い詰められる。涛一は前島美恵子に一目惚れしたらしい。
(イノセント・デイズ)
 塾の講師をやっている栂野浩介は元教え子の相田史香と再会する。彼女には両親や新しく家族になろうとしていた人を亡くしていた。
 前3編とはちょっと違う趣きがある。比較的早い段階で見えてくるけどそこが主題ではなくて浩介の史香への思いを読ませるため最後でがっかりすることがなかった。
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