
'83年
監督:三村晴彦
原作:松本清張
出演: 渡瀬恒彦、平幹二朗、田中裕子、吉行和子他
【ストーリー】
静岡県警刑事部の嘱託田島が30数年前の事件記録簿「天城山の土工殺し事件」の印刷を港印刷へ依頼する。港印刷社長小野寺はその原稿に目を止める。小野寺は14歳の時下田の自宅から家出し湯ヶ島の兄の元へ向かうため天城峠を越えた経験を持っていた。
田島は当時その事件の担当刑事であり、小野寺が天城峠で出会い一緒に短い旅をした大塚はなを土工殺しの犯人として逮捕した。
一人ぼっちの天城峠で冷たい大人の世界に孤独を感じていた少年の前に現れた美しい女性はな。はなの優しさに触れ恋心にも似た感情を抱いた少年にどのような思いが巡らされたのか、その日何があったのか。直接は語られないけどそこまでの様々な出来事が描かれることによって少年の心の中に鬱積されていくことが思い計られる。
土工殺しの犯人として極限まで追い詰める警察とぎりぎりの抵抗をするはな。当時の警察のやりかたに対する批判が込められてるのかもしれないけど印象的。雨の中、護送される直前少年に向けられるはなの眼差し(口元は「さよなら」って言ってたのかなぁ?)も殺伐とした雰囲気の中でも救われるシーンである。
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