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2010-01-03 22:37 | カテゴリ:その他小説
対岸の彼女 '04年11月刊
 第132回直木賞受賞作
 主婦小夜子が仕事を見つけそこで自分の存在意義を見つけ出す姿と小夜子が勤める会社の社長葵の高校時代がカットバックで描かれる作品。普通こういう設定だと小夜子の学生時代なんだろうけどななんて思いながら読み始めた。正直最初高校時代の話は本筋とギャップがあってうざったかったけど同級生ナナコが出てくる辺りから物語性を帯びてくる。ナナコと葵の関係が心地よく感じられた。ちょっと重松清チックな感じもよかったかも。
 途中で引用されてるフランク・シナトラの「観客の心をとらえる方法はひとつしかない。それは誠実かつ謙虚な姿勢で観衆に訴えかけること。」の言葉が心に響いた。

(あらすじ)
 3歳になる娘あかりを抱えた田村小夜子は働きに出ることを決意する。採用が決まったのは旅行会社でありながら清掃業をやる、小夜子と大学が同じ楢橋葵が社長を務める会社「プラチナ・プラネット」だった。
 小夜子はその研修で中里典子という中年女性にしごかれる。連れて行かれた先はどうしたらこれだけ汚せるのかというほどのマンションの一室だった。その後も汚れきった部屋へ連れて行かれ掃除の仕方から客への目配せにいたるまで徹底的にしごかれる。小夜子は広告案の企画を葵に提案し葵も小夜子の自宅を訪問し一緒に広告の案を練る。研修を終えた頃小夜子は仕事と自分に対して自覚を持つようになってきた。あかりの運動会の日、葵が小夜子のチラシによって依頼が来たことを告げに来る。自分がやったことに意味を見出した小夜子は涙を流す。あかりを連れて2人はその日熱海へ向かう。一泊することを誘う葵に小夜子はこのままだと夫を置いて逃げてしまいそうだと断るがその途端葵の態度が変わったことに気付く。

 葵は中学時代いじめに会い高校を母親の実家のある群馬の高校へ入学した。そこで野口魚子(ナナコ)という同級生が近づいてくる。いじめに逢うことを恐れていた葵にとっては不思議ではあったが涙が出るほどうれしかった。クラスの様子がおかしくなっていく中、小夜子はネガティブなナナコに惹かれ親密さを増していく。夏休みに二人で伊豆のペンションにアルバイトに行くがアルバイトが終わり帰りの駅でナナコは帰りたくないと泣き出す。宿泊費を浮かすためラブホテルを泊まり歩きかつての同級生からお金を巻き上げ生きていくが疲れ果てた二人はマンションの屋上から飛び降りる。一命を取りとめるがマスコミは恋愛関係にあった二人の駆け落ちと報じていた。

高校時代の小夜子はその事件を興味を持って見ていた。グループからはじき出された小夜子は二人の結びつきを知りたがっていた。それが葵だったと知った時葵から旅行業務を手伝って欲しいと言われる。まだ未熟とは言え掃除業に自負があった小夜子には残念でならなかった。もし掃除を手放すなら辞めると言って去る小夜子だったが、中里から誘いを断り葵を訪ね再就職を申し出る。
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【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:文学・小説
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