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2009-05-06 23:44 | カテゴリ:北森 鴻
触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)'08年8月刊
蓮丈那智フィールドファイルⅡ

 「秘供養」で取り上げられている五百羅漢は遠野のものなんだろうな。文中にも遠野のことが触れられているし。ここは近くをバス通りが走っててそんなに山奥って感じじゃないけど。
 事件の謎の解決と共に民俗学的な解釈も加わっている。

(あらすじ)
「秘供養」
 五百羅漢があると聞いた那智は東北のR村へと向かうがフィールドワークの途中雪庇が崩れ足を骨折してしまう。
 那智はR村の五百羅漢が
・なぜ供養のし難い山の奥にあるのか。
・なぜ柔らかい堆積岩に彫ったのか。
・なぜ五百なのか。
の疑問を元にレポート試験の課題とする。
 大学では内藤三國が那智の講義を受けてる東城弥生からレポートについての質問を受ける。自分はR村出身だから驚くようなレポートを仕上げると言い放つ。弥生を知る同じ学科の助手である敷根から弥生は多情仏心だと聞く。
 レポートの下読みをしていた内藤三国の下へ刑事が訪れ弥生が河川敷で焼死体になって発見されたと告げる。研究室に戻ると部屋中黄色いペンキでまみれていた。弥生のレポートは未完成のまま送られていた。
 那智と大学時代の同級生である教務部の狐目の予算担当者が初登場。 
「大黒闇」
 杉崎尚子が兄を助けてくれと研究室の三國を訪れる。直子の兄秀一は学内のサークル「アース・ライフ」に参加したことから言動がおかしくなったという。三國は秀一を探しに「アース・ライフ」の教場を訪れ一員となりかけたところを那智に救われる。那智から、秀一が首吊り自殺をし骨董商殺しの疑いをかけられていることを知らされる。警察の調べでは秀一の遺体の傍に戎と大黒の像が置いてあり、殺された骨董商の台帳には「エビス・ダイコク1対」と記載されており、「アース・ライフ」主宰の桂木雅生は事件前日その像が骨董商の店にあったという。
 ここでは大黒天は破壊の神シヴァ神が大国主命と同化し変貌していった等、神の変貌が取り上げられている。
「死満珠」
 那智は三國に暗号めいた表現でメールを送ってきた。それを読んだ三國は塩満珠・潮涸珠に関するデータを削除する。その二日後那智が死後二十四時間経過した男性の遺体とともに車の中から意識不明のまま発見された。遺体は福永昭彦という在野の研究者で胃の中から曲玉が発見されたことにより那智が犯人とされる。他に奥津城、間島、東山という研究者が集まり報告会を開いており3人とも睡眠薬で眠らされたと供述する。。
「触身仏」
 1年前に即身仏の調査を行ったきっかけとなった三田村から秘密を解き明かしたと手紙が来る。那智はその即身仏の組織から偽物であることを知っていた。
 三田村の娘から2日前から行方不明になっているという連絡が入る。
「御蔭講」
 那智の研究室に違う学部の研究室にいた佐江由美子が助手としてやってくる。佐江はある村に伝わる御蔭講はわらしべ長者の変形ではないかと考えていた。
 佐江の前の三神研究室の助手目良が佐江を返してくれと内藤に迫る。佐江から、目良は欲しいものを手に入れるためには一番大事にしているものを手放さなければならないと考えている人間だという。
 内藤は目良が昆虫標本店へ入るのを見る。那智が公園で目良に襲われるがガードしていた警官に逮捕される。
(ネタバレ)

「秘供養」
 弥生のレポートは敷根の代筆であり、弥生と付き合っていた敷根が弥生が事故により死亡したのを隠すためにレポートをメールで送っていた。研究室のペンキはかく乱させるためのものだった。
 那智は五百羅漢は喫人を目的とした生贄の風習と考えていた。
「大黒闇」
 「エビス・ダイコク」とは骨董業者の言葉で木の塊のことであった。それを見た桂木は杉崎の遺体の傍らに像を置いたがそれを店で見たはずがなかった。
「死満珠」
 福永は自分の学説が発表されたら困るだろうと奥津城を誘惑したことに対し奥津城が殺害したもの。
「触身仏」
 木堂もフェイクでありその下に正真物の即身仏があり、そこを開発しようとしていた業者が三田村を幽閉していた。
「御蔭講」
 いつか自分の身を危うくする目良を三神が目良を誘導して犯行に及ばせたと考えられた。 
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【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:ミステリ
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