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2010-11-28 23:15 | カテゴリ:その他小説
死ねばいいのに'10年5月刊

 6編からなる連作小説。各編には「1人目」~「6人目」のタイトルがつけられており、各編だけでも成立しているが最終篇はそれまでの話の解決篇になる。
 渡来健也なる青年が、派遣社員をしていた鹿島亜佐美の死亡についてその関係者を訪ね歩き亜佐美について聞いて回る。単純に亜佐美の人となりを聞いて回るだけなのだが、聞いた相手が亜佐美のことより自分のことを考え始め自分のことを話してしまう。亜佐美の派遣先の会社の上司、マンションの隣室の女性、亜佐美の男だったヤクザ、亜佐美の母親、担当刑事、そして・・・。それぞれが亜佐美に対して後ろめたい部分をもっておりそして自分が置かれている状況に不平不満を抱えている。
 健也が殺人事件の探偵役という訳ではない。健也は自分を、頭が悪く馬鹿だし言葉遣いも知らないと言うが返ってそれが相手にストレートな疑問をぶつける。ホントにどうしようもなく、生きている意味がないなら「死ねばいいのに」と言葉を投げかける。しかし実際はそうでもなく死ぬほどのこともなく、問題は自分の中にあることを気付かされる。世の中のしがらみの中でできあがった常識にとらわれて身動きできなくなり思い悩んでいる自分に気付かされる。
《健也語録》
「認められなくたって褒められなくたって、やんなきゃいけねーこときちんとやれてりゃそれで構わねえはずじゃね?」
「才能認めてくれる人が居ねーとか。そういうのって誰かが与えてくれるもん?」
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【ジャンル】:本・雑誌 【テーマ】:読んだ本。
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