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2008-10-19 21:50 | カテゴリ:重松 清
(別れの曲)
 サッカー部を引退した中学3年生の佐藤は後輩との練習でブンやモトに威張り散らしていた。佐藤はかつて自宅にピアノを習いに来ていた梅村琴乃に想いを寄せており、バレンタインデーにチョコをもらうことを夢見ていた。高校の合格発表の後、琴乃が母親に挨拶に来る。帰り道送っていった佐藤は琴乃にサッカー部のビデオを貸して欲しいと頼まれ、ビデオは琴乃にやると言って渡す。バレンタインデーに琴乃がE組の岸に告白したことが耳に入る。思いっきりサッカーがやりたいと思った佐藤は後輩の練習に参加するがパスを軽々抜かれ後輩からの嘲笑が聞こえ、なんとしてもボールを奪おうとした瞬間、ブンの足にスパイクが当たる。病院の待合室で佐藤はブンの姉恵美と会う。恵美はビデオでブンがゴールを決めた試合でうれしそうにガッツポーズをする佐藤を見たと言う。後輩より下手で馬鹿にされていると告白する佐藤に恵美はそんな感じがすると言うがゴールが決まって盛り上がっていたのはあの一瞬だけだとも言う。恵美は「空の顔つきは雲で決まる。雲は邪魔ではない。」と佐藤に言う。佐藤はブンと写真を撮らされた後、恵美からチョコをもらい、琴乃からビデオを返してもらおうと決める。
(千羽鶴)
 中学3年の9月に転校してきた西村さんと入れ違いで由香は入院する。西村さんは由香に千羽鶴を折ろうと提案するが恵美はそれには参加しなかった。西村さんは前の学校でいじめにあっており性格が変わったという過去を持っていた。最初はクラスの女子みんなが参加していたが次第に減っていく。西村さんは前の学校でいじめで体調を崩し入院した時クラスで千羽鶴を持ってきてくれたが鶴の中にはいじめの言葉が書かれていた。何気なく友だちに折鶴が600までいったことを告げた時、「いばってんじゃねぇ」と言われクラスで浮いていると指摘される。悲しみで呆然としている時に恵美に会い一緒に由香の病院へ行くことにする。病院に行く途中恵美は「『みんな』が『みんな』でいるうちは絶対に友達じゃない。いなくなっても一生忘れない友達が一人いればいい。」と言う。西村さんは、病室で二人で鶴を折っていることを知る。自分で折る鶴が一番強いと言う恵美に、持ってきた千羽鶴を出せなくなる。病室の天井に画用紙に書かれた雲を見つけ、由香からそれは恵美ちゃんに描いてもらったおまもりと聞かされる。
(かげふみ)
 中学3年になったモトは自分が好きだった石川美紀にブンと付き合っていることを知らずに「付き合って欲しい」と手紙を渡し、振られてしまう。2人はオーストラリアへの遠征試合の代表選手に選ばれることを目標としていたが、選ばれたのはブンだった。遠ざかっていくブンに対する気持ちを持つことにモトは自分が嫌になっていく。ある日美紀から呼び出され、ブンが選抜チームをやめると言い出したことを聞く。あいつならなにがなんでもやめると思ったモトは選抜チームから抜けることを止めにブンの元へ走る。ブンは恵美と墓参りに出かける途中だった。墓参に行く車の中でモトはブンに選抜をやめる事を止める。親友と言わなくてもブンはブンだし俺は俺だと言うモトに、恵美は意味はなくてもすごいことなんだと言う。由香と恵美はずっと下を向いて歩いてけど友達になってから空を見て大切なものを探してたと言う。
(花いちもんめ)
 高校受験が数日後に迫ったある日恵美は一週間昏睡状態の続いている由香との5年間を思い起こす。小学校5年生の時の由香の誕生日のこと、2人で花いちもんめをしたらどうなっていたかを。意識の戻らない由香を恵美は見舞い、ほんの5分だけでも意識を取り戻して自分のことをどう思っているのか聞きたいと思う。小学校の卒業式の日、由香が「もこもこ雲」の話をして自分の病気の話をしてくれたことを思い出していた。受験を翌日に控えた日、西村さん、ハナちゃん、堀田ちゃんが由香のことを気にして恵美に話しかけてくる。
 由香の病室へ行くがそこには誰もいなかった。天井には恵美が描いた「もこもこ雲」の絵だけが残っていた。
 恵美は、優しい子どもは天国に行くときにもこもこ雲を空に残すんだと思う。ぐずでのろまででも本当は優しい子どもを見守ってと怒った声で祈る。由香と一枚も写真を撮っていない後悔があった恵美は買ってもらったデジカメの最初の撮影で空の小さな雲を撮る。
(きみの友だち)
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【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:本の紹介
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2008-10-05 21:47 | カテゴリ:重松 清
(ふらふら)
 中学1年になった堀田芳美はクラスの人気者だと思っているがいつも不安がっていた。ある日モロちゃんとグッチが揉めグッチは堀田ちゃんにどっちにつくか迫る。堀田ちゃんはグッチに音楽の趣味の合う千葉ちゃんとなら話が合うと手紙を送るが引き裂かれてしまう。グッチとモロちゃんが仲直りした時、堀田ちゃんが敵になり八方美人のカメレオンだとクラス全体からはじかれた。堀田ちゃんは遠足のおやつを買いに行く帰り爬虫類フェアのカメレオンを覗く。カメレオンの性質を聞くうちに人間と似ていることを教えられる。ひとりぼっちで歩いているうちに屋上で恵美ちゃんと由香ちゃんを見つける。二人は遠足で食べるよりここで食べた方がおいしいとおやつを食べていた。堀田ちゃんはおどけて由香を笑わすが恵美は「やめれば」と言う。カメレオンの話に興味をもった由香は見に行き二人が残った。恵美はみんなに笑ってもらえることを喜んでる自分を自分自身が嫌がっていることに気付いているようだった。遠足のバスが出発する前に「戦争」は終わっていたがそれは新たな「戦争」の始まりだった。グッチとモロちゃんそれぞれから誘われる堀田ちゃんは由香と恵美と3人でおやつを食べる約束を破ってみんなの下へ走る。
(ぐりこ)
 中学一年のブンちゃんとモトくんは学年テストでトップを争っていたが、三好は成績も悪く部活もしていなかった。三好はブンちゃんと小学一年から同級生で友だちだと思っていたが「ブンちゃん」と呼ぶなと言われる。ブンちゃんとモトくんが上級生から狙われていると言う噂が広まる。ブンちゃんが自分が本気になれば上級生は目じゃないと言っていたと三好がつい言ったことが上級生に伝わりそのことで電話が来る。ある日神社の前でブンちゃんの姉恵美と会いブンちゃんの話をしているうちに涙がこぼれる。それを恵美に写真に撮られる。恵美から一緒に遊ぼうと誘われ階段でグリコを始める。たまにしか勝てないのにそれがグーの子もいると自分を指差され、「ゆっくり、ちょっとずつでいいじゃん」と言われる。先輩からの電話があり河原に呼び出される。そこにはブンちゃんが先輩達に囲まれていた。モトくんが駆けつけ殴り合いになった時三好は脚がすくんで動けなくなるが大声をあげながら自分の顔を思いっきり殴りつづける。
(にゃんこの目)
 中学2年のハナちゃんは何かの発作が起きると厚みが感じられない視力になっていた。ハナちゃんには志保ちゃんという友達がいるが最近は戸川くんという彼氏ができたため一人でいることが多くなった。発作が起き、目に異常が生じ保健室に行くとそこには恵美ちゃんと由香ちゃんがいた。由香ちゃんに恵美ちゃんのことを聞いているうちに由香ちゃんの顔が青くなっていることに気付く。眼科で近視だと診断されメガネをもらってからすっきりとみえるようになる。しかし妹からそのメガネに度が入っていないと言われ母親に詰め寄り自分が心因性視力障害だと知る。悩み事はないと思っていたが志保ちゃんから映画に行けないとメールが来たことで視力が落ちたためその理由に気付く。
(続く)   (その1を読む)
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