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2008-09-27 21:37 | カテゴリ:重松 清
きみの友だち'05年10月刊

 1話完結の連作小説。時間が若干前後する。よく分からない視点が入るため最初は邪魔くさくて読みづらかったけど、その視点が何だか分かった後でもう一度読み返すと面白さが分かってきた(その視点を気にしないで読めたからかな)。個々の話にその視点はなくてもいいけど最後のためなのかぁって。映像化した時にナレーションで入るんだろうなって思ったら映画化されるんですか、そうですか。
 軸になるのは脚が不自由な恵美。脚が不自由なったことが原因で少し斜に構えてるところはあるけど基本的にはまっすぐなんだろうな。あまり回りに左右されることなく自分の気持ちのまま進んでいく。成長するにつれ淀みが入ってくる心と、何ものにも流されない心の対比が描かれる。
 ブンとモトのバランスが話によってちょっと変わるからどうかなって感じ。2人はちびまるこちゃんの大野君と杉山君みたいな感じで基本的には優等生なんだけど情けない時もあったりする。
 「もこもこ雲」がひとつのキーワードになっている。由香が大学病院に入院している時に病室に描かれていた雲でその後部屋が塗り替えられてなくなってしまっている。由香は、普段は本当の空に浮かんでいて時々戻ってきているんじゃないかと思っている。
(あいあい傘)
 11歳の誕生日に和泉恵美は新しい松葉杖を買ってもらう。去年の誕生日の数日後の雨の日、恵美が持ってきた傘に入ってきた5人の友だちに押し出されるように、道の向こう側を歩いていた楠原由香の傘に入ろうと車道に飛び出したところをライトバンにはねられ、左脚が不自由になった。その時の5人を責め立ててからクラスの「みんな」が敵に回った。
 クラスでは堀田ちゃんやみんなが万里ちゃんに媚び、万里ちゃんがクラス対抗のなわとび大会の回し手を恵美と由香に決める。
 由香は腎臓が悪く学校も休みがちでなわとび大会も初めてだった。なわとびの練習は失敗の連続で恵美は由香を怒ってばかりいた。恵美は由香に自分の体がこうなったのは半分は由香のせいだと言い放つ。恵美は言ったことを後悔するが謝れずに泣き腫らして朝を迎える。翌朝由香は恵美を迎えに来、一緒に学校へ行く。二人で練習を続け跳び手を入れても上手に回せるようになっていた。
全体練習の時堀田ちゃんは何度も失敗し万里ちゃんから罵倒され、ついに脚がすくみ縄に入れなくなる。万里ちゃんは「次からは堀田ちゃん抜きでやる」と言い放つ。
 体育の授業では堀田ちゃんを抜かすわけにはいかなかったがやっぱり失敗した。しかし堀田ちゃんは回し手のせいだと詰め寄る。万里ちゃんもそれに同調するが恵美は謝り由香も恵美の思いに反し謝る。
 公園で恵美と由香はジャングルジムに縄を結び付けなわとびをする。由香がやっと跳べるようになった頃、雨が降り始め二人で傘を差して帰っていく。
(ねじれの位置)
 5年生になった和泉文彦、通称ブンちゃんはクラスの中心だった。しかし二学期から転校してきた中西君は標語やポスターでもブンちゃんよりうまかった。クラスに溶け込む内にモトくんと呼ばれるようになる。クラスではブンちゃんに気を使うようになるがデキるやつだというのが分かってくる。大学生になった姉の恵美からは二人でコンビを組めばと言われる。
 50m走でも野球でもモトくんに負けたブンちゃんはリレーや野球チームに誘うがモトくんはどちらも断る。ブンちゃんに悪いからと言うモトくんをブンちゃんが殴る。
 ブンはしゃにむに自転車を走らせ気付くとモトくんの家の近くの公園まで来ていた。そこではモトくんが一人で野球の練習をしていた。心とうらはらな言葉が口をつき二人はとっくみあいのけんかになるがそこへ恵美がやってくる。そこはかつて由香となわとびをした公園だった。二人をジャングルジムに座らせ写真を撮る恵美。段も列もずれた「ねじれの位置」で。
(続く)
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【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:本の紹介
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2008-09-16 21:33 | カテゴリ:洋画
nim's island'08年公開
製作:アメリカ
監督・脚本:ジェニファー・フラケット&マーク・レヴィン
原作:ウェンディ・オルー
出演:ジョディ・フォスター、アビゲイル・ブレスリン、ジェラルド・バトラー他

JF J・フォスターのここまでのコメディは初めての気がする。キャメロン・ディアス並。妄想のアレックス・ローバーと1人芝居してみたりタクシーや船ですぐ酔っちゃって吐いちゃうし。あんたはそこへ行って何をするの?って思ったら案の定ニムに助けられてるし。
 基本的には童話。お金は持ってるんだろうけど全部落としてきて島からどうするの?とか、そんな誰も知らない島でネットってどうやってつながってるの?とかそんな引きこもりの人が救命ボートで嵐の中引き返すのかとかそういう細かいことはどうでもいい。
 ひとりぼっちで島を守ろうとするニム、誰も知らない絶海の孤島を捜し求めるアレックス、嵐からなんとか逃れニムの元へ帰ろうとするジャックとそれぞれで頑張って話は進んでいく。だから3人が顔を合わせるのはほんとのラスト。その後アレクサンドラとジャックが手をつないでるけどそれが「幸せ」なのかな?ニムのお母さんはクジラに食べられたままでいいのかな?
 ちょっと憎らしげなおデブの子供とニムがいい感じっぽくなるのも少し意外だった。
 潔癖症じゃなくてもあの虫だらけの食事はちょっとなぁ。

(ストーリー)
alxandora アレクサンドラ(ジョディ・フォスター)は、自分の名前からとった大人気冒険小説「アレックス・ローバー(ジェラルド・バトラーの2役)」シリーズの作家。しかし、彼女は家から一歩も出ることのできない引きこもりで潔癖症であった。
 小説のネタが行き詰まりふと目にした海洋生物学者ジャック・ルソー(ジェラルド・バトラー)の記事から火山の様子をメールで聞く。ジャックは娘のニム(アビゲイル・ブレスリン)と南海の孤島で二人暮らしをしていた。海に出て不在の父親に代わってメールを受けたニムは憧れのアレックス・ローバーからのメールに張り切って火山調査に乗り出すが帰り道足を滑らせ怪我をしてしまう。メールの様子がおかしいと感じたアレクサンドラはニムに問いただし、父親が海から戻って来ず一人ぼっちでケガをしていることを知り自分の責任だと感じ助けに乗り出す。
(続き)
【ジャンル】:映画 【テーマ】:私が観た映画&DVD
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2008-09-13 23:18 | カテゴリ:その他の本
 99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
'06年2月刊

 ず~っと引力って何なの?って疑問を抱いてた。リンゴが落ちました。それは引力のせいですって、そこは譲るにしても(でも落ちるは落ちるだよね。何かに引っ張られてるって感じじゃない。)、だからどう力が及んでるわけ?って。何かで引っ張られてるわけじゃないし地球と何にもつながってないじゃない。なのにどうして力を及ぼせるの?磁石もそう。何で引き合うの?って。離れて力が及ぶならいわゆる超能力もあながち否定できないんじゃないなんて思ったりして。
 ちょうど冥王星が太陽系惑星から削除された頃でタイムリーな本だった。
 著者は「科学とは仮説に基づくもの」って言ってる。あんまり疑ってばっかりいては話が進まないけど常識を疑う事から新しい発見は生まれるのは確か。科学は進んだと言ってもまだ分からない事だらけだし、世の中の常識にとらわれちゃいけないってことを書こうとしたんだろうけど、科学の方法論について絞った方が分かりやすかったかも。
  いろんな現象を満遍なく説明できる方法を考え出すのが科学なのかなって。その理屈ならとりあえず見渡せるぜ~んぶに説明がつく。でもそれを証明することができない以上仮説だと。だからもっと頭のいい人が出たり新しい現象が出たりするとそれがひっくり返ったりする。
【ジャンル】:本・雑誌 【テーマ】:読んだ本
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