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2008-05-25 22:56 | カテゴリ:伊坂幸太郎
第四部 事件
 金田首相の凱旋パレードが行われている日に、元配送員の青柳雅春は旧友の森田森吾に仙台駅の東口に呼び出されていた。2ヶ月前、青柳が電車で痴漢に間違えられた時に偶然居合わせた森田が連れて逃げたことにも関係あるという。そこで森田から大学時代に恋人だった樋口晴子が結婚したことを聞かされる。
 森田は、会社での嫌がらせも痴漢に間違えられたのも仕組まれていると告げる。森田は借金を帳消しにすると言われ青柳を痴漢から逃がしたりここへ連れてこいと命令されたことを告白する。どこかで爆発音がし、森田は青柳に逃げろと言う。首相が爆死したと聞いたとき背後で爆発音が聞こえ、青柳は拳銃をもった警官に追われる。
 学生時代轟煙火でバイトしたがそれは雪掻きや工場清掃程度であった。
 井ノ原小梅とはハローワークで偶然知り合い、小梅が買ったラジコンヘリを青柳が預かっていた。
 警察に捕まり護送される最中軽自動車が突っ込んでくる。運転席から黒いパーカーの男が出てき、青柳を連行しようとしていた警官をナイフで刺す。その間に青柳は逃げ出すが黒いパーカーの男は通り魔の三浦だった。
  青柳が首相暗殺の犯人とされていること知った樋口晴子は青柳の報道に違和感を感じ警察の目をかいくぐりながらかつて青柳と乗ったポンコツ車のバッテリーを替える。
 青柳は自分そっくりに整形手術をした医者を見つけたとの情報を三浦が得てその病院に駆けつけるがそれは罠であり三浦はその罠により死んでしまう。
(ネタバレ)
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【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:本の紹介
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2008-05-17 22:46 | カテゴリ:伊坂幸太郎
ゴールデンスランバー'07年11月刊
2008年本屋大賞受賞作

 第一~三部を読んだ時は少しトーンを変えたかなって思ったけど第四部以降は伊坂ワールド。首相殺しの容疑者とされた青柳雅春の現在と過去の風景がカットバックで描かれる。多少ご都合主義的な協力者も現れるけど周到に用意された罠の中をどう逃げ出すか、追われる者と追う者のどうなるどうなるで一気に読めた。報道されている事の裏側に隠されている真実は何であるか。ケネディ大統領暗殺事件は詳しくないけどこんな感じなのかな。
 ラストはすっきりとはしないけどそれでもそれまでの怖さの中でホッとするシーンで終われる。
人のアイデンティティって何かってのも考えさせられる。自分についての嘘の情報を流されて、それは違うと気付いてくれる人がどれだけいるか。見た目以外に何で自分と分かってもらうのか。
 リョコウバトのエピソードも挿入されてた。
 「ゴールデンスランバー」とは直訳すれば「黄金のまどろみ」でビートルズの「アビーロード」に収録されている曲。「アビーロード」は「レットイットビー」の後に収録されたとの事で実質的なラストアルバムだそうで。バラバラになったメンバーの気持ちをひとつにしようとポールが取りまとめたらしい。

(あらすじ)
第一部 事件のはじまり
 樋口晴子は会社の元同僚平野晶と蕎麦屋で再会していた。金田首相パレードの最中、ラジコンのヘリコプターが爆発する場面がTVから流れる。
第二部 事件の視聴者
(一日目)
 病院で田中徹は同室の保土ヶ谷康志と金田首相暗殺事件の報道をTVで見ていた。
(二日目)
 容疑者は青柳雅春と報道され、2年前にアイドルの凛香を暴漢から救ったヒーローともてはやされた人物だった。
 TVでは青柳がラジコンショップに姿を現したこと、花火工場でアルバイトをしそこで爆薬の知識を得たこと、2ヶ月前に電車内で痴漢をはたらいた事などが報道されていた。軽自動車を奪って逃走し乗り捨てた車内からは女性教師が刺殺死体が発見されたことが報じられる。
(三日目)
 仙台市役所前の中央公園で青柳が投降するとして報道陣が集まっていた。そこへ青柳が姿を現す。
第三部 事件から二十年後
 金田首相暗殺の事件の真相は20年後も明らかになっていなかった。後任の首相となった海老沢克男首謀説。野党である労働党主謀説等々憶測が流れていた。一方で金田首相の愛人、ラジコンショップの店主、青柳が救った凛香を襲った暴漢、青柳が痴漢をしたとされる被害者、等関係者が次々と亡くなっていった。事件の真相を捜査していた刑事も事故死していた。彼は「青柳は犯人の濡れ衣を着せられたが当初犯人に仕立てられる予定だったのは別の人間だった」という説を展開していた。
(続く)
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2008-05-04 10:51 | カテゴリ:柴田よしき
「舌きりすずめ」
 麦穂は自信のあった自作の小説が新人賞の1次通過ができなかったことに愕然とする。
 麦穂は優雅に暮らすことを目標に生きてき愛情をも得たいという気持ちで愛人生活を続けていた。
作家になれたら愛人生活も会社も辞めるつもりでいたが今回もだめだった。
 会社を休み傷心のまま入った喫茶店で同じ会社の島野と言う男に声を掛けられる。島野から麦穂と同じ総務部の片野京美が作家を目指し麦穂が落ちた新人賞の1次審査を通過したことを知らされる。
 京美が新人賞を受賞し麦穂は会社を辞め、ふと入ったビストロポムドテールで働く。ある日ポムドテールに京美が客としてやってくる。自分と京美を比較していることに気付き慌てて否定する。
店を出て島野に声を掛けられ自分は死神であると聞かされる。麦穂が死ぬ運命だったのが誰かと入れ替わったがこうやって自分の姿が見えるならまた運命が入れ替わったかもしれないと言う。色々考える麦穂の前に愛人の塩崎が現われ、会社が倒産寸前となり愛人関係の解消を切り出される。
 京美が再び客として訪れ二人で食事をする。京美は職場でのいじめがあったことを告白する。京美は知り合いの批評家からの話で、麦穂の作品は間違って受賞できなかったのではないかと告げる。自分の運命が入れ替わったのは京美ではないかと気付く。京美がその場で倒れ病院へ搬送され胃がんと診断される。京美の姉の話から肉体的な苦痛を忘れてしまえるほど小説を書いている時が幸せだったのだことを知る。
【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:読書感想文
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