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2007-04-30 18:18 | カテゴリ:白石一文
不自由な心01年1月刊

 白石一文の短編集。表題作「不自由な心」は重松清の作品に近いものがあるな。

(天気雨)
 野島は、土方恵理が以前交際していた渡辺部長と結婚すると聞いて驚く。同時に渡辺はつい最近離婚したばかりだと聞く。野島と恵理とは妻には悟られずに2年ほど続いている仲だった。ある日仙台支社へ栄転の話が舞い込む。野島は恵理に栄転の話を告げると同様に喜んでくれた。しかし妻の康子は転勤を気にし単身赴任を望む。胃癌に冒されたことを告白する渡辺は野島に恵理に対する決着をつけることを申し出る。
(卵の夢)
 末期癌に冒された父を抱える坂本は半年前から妻由利子に男がいると勘付いていた。相手はかつて由利子が逃げ出した遠藤と思われた。ある日突然由利子は置手紙を残して家を出てしまう。かつて会社を追われた先輩社員亀田夫妻に会った坂本は胸を刺す様な痛みを覚える。
(夢の空)
 大木邦男は福岡での出張の際、かつて交際していた金親と飲み明かす。彼女は一昨年に結婚して妊娠3ヵ月であった。帰りの飛行機に搭乗する直前大木は妙な感覚に襲われる。
(水の年輪)
 会社の業績を順調に伸ばしてきた三枝は癌のため半年の命と宣告され、自分の好きなように生きるため会社を辞め家を出ることにした。ホテル暮らしを続ける三枝はかつて交際していた長瀬仁美に会いに行く事にする。
(不自由な心)
 事故で不自由な体になった妻満代と娘美奈子と暮らす江川一郎は妹の祥子から夫で一郎の会社の後輩啓介と別れることを告げられた。かつて交際し他後放り出した榎本静子から電話があり、金を貸して欲しいと頼まれる。副社長が突然亡くなる中、啓介の交際相手と思われる一力真希を問い詰める。副社長の葬儀の夜一郎は同じ部の津村みゆきのマンションに誘われ、女子社員の間で自分の噂で持ちきりになっている事を聞き愕然とする。みゆきと関係を持ちながら一郎は啓介を問い詰める。
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【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:読書
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2007-04-22 14:08 | カテゴリ:江戸川乱歩賞
八月のマルクス’99年刊
第45回江戸川乱歩賞受賞作品

 舞台は芸能界で主人公は元コメディアンだけど軽い感じではなくてむしろハードボイルド系。逆に「八月のマルクス」って言うタイトルからコメディアンが主人公とは思わなかったけど(まぁコメディアンが出てくればマルクスはそれしかなくなるけど)。
 結構事件も起こるし謎解きもある割には淡々と話は進んでく。主人公がそういう性格だからかな?
だから最後に謎が1つの線に繋がった時はもっと感動があるはずなんだろうけど「ふ~ん」って感じだった。

(あらすじ)
 笠原雄二は、五年前事実無根のスキャンダルに巻き込まれ芸能界を去るまでは人気絶頂を誇るコメディアンであった。その事件のため母親が自殺していた。雄二の元に、相方だった立川誠が訪ねて来る。立川は癌に犯されているとのことだった。翌々日、刑事の訪問を受け、自分のスキャンダル記事を書いた記者が殺害されたことを知る。アリバイ確認の為に、かつて所属していた芸能プロダクションへ電話をかけたところ、立川が失踪したことを知らされる。
 立川の行方を探すうちに、昔、バラエティ番組の収録中に起こった事故の真相が浮かび上がって来る。
【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:ミステリ
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2007-04-14 11:56 | カテゴリ:ミステリー
漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件84年9月刊

 ひとつの事件を夏目漱石側とワトソン側から描いた作品。しかも対象がシャ-ロック・ホームズなんで非常に面白かったことを覚えてる。ヒーローのイメージしかなかったホームズが一時的とは言え実は単なる奇人でしかなかったという荒唐無稽さ。例の一目でその人の素性を当ててしまう技も実は全然的外れなものだったとか、バレバレの変装で街を歩くとか。
 事件自体は複雑なものではないけどホームズを読んだ事のある人にはニヤリとしてしまう場面が散りばめられてる。最後はホームズも正気を取り戻し漱石との別れの場面ではヴァイオリンの名手としての腕を披露する。

(あらすじ)
 英国留学中の夏目金之助は夜な夜な亡霊の声に悩まされロンドンで評判のシャーロック・ホームズを訪ねるが、奇妙な言動ばかりであまりあてになりそうになかった。同じ頃ホームズはリンキイ夫人から幼い頃生き別れた弟キングスレイをブッリグストンが探し当て再会したが自分が行李を開けた事により東洋の呪いで弟がミイラにされると恐れおののいていると相談を受けていた。その翌日キングスレイは密室の中でミイラ化した姿で発見された。口の中に「つね61」と読めるメモが詰まっていたためホームズは夏目にその意味を問い掛ける。
(ネタバレ)
【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:ミステリ
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