-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2006-06-24 22:13 | カテゴリ:江戸川乱歩賞
江戸川乱歩賞と日本のミステリー 何気なく手に取った本だけど中身が濃い。平成11年(第45回)までの江戸川乱歩賞受賞作について論評してるんだけど厳しいね。そういう流れがあるのかって参考になるけど。
 特に手厳しかったのは「天女の末裔」(鳥井加南子S59年受賞作)。説明を地の文でしないで会話の中ででしてるとか、殺人罪で服役した女性が別名で成功している設定とかがやり玉に上がってる。
 乱歩賞を受賞してるんだったら佐野洋も「推理日記」で書いてるかなって思ったら「Ⅳ」に出てた。好感を持って読んだらしいけどやはり別人になりすまして生きている設定にかなり苦言を呈していた。現実には難しくそれだけでトリックになりうると。関口氏はそれがミステリーと女性向けロマンス小説の違いって言ってる。佐野洋も別の作品で会話中での説明が多すぎるって批判してたのがあったからこれもそういう批判があってもよかったはずだけど。何にしてもプロとしてはそういうとこに目が行っちゃうんだろうな。
スポンサーサイト
2006-06-20 21:37 | カテゴリ:伊坂幸太郎
チルドレン

 軽い(^^; でもこういうキャラクターものって好きだな。作者は「はじめから終わりまで一つの長い物語として楽しんでいただければ」って言ってるけどこれは登場人物が錯綜する連作なんだろうな。軸になるのは陣内なんだけど目の見えない長瀬が好きだな。陣内は「弁護士のくず」の九頭先生みたいに天衣無縫(何にも考えてない所が違うけど)。長瀬は視覚以外の感覚が鋭く洞察力があって冷静。盲目の探偵っていたよな。ドルリー・レーン?(あれは耳だったか)。仁木悦子の小説にも出てきたような。この2人を引き立てるように鴨井、武藤、優子の視点で語られる5編。ミステリーって思わないで読むとミステリーって気付かないかも(意識する必要もないけど)。

「バンク」(語り 鴨井)
 閉店間際の銀行を訪れた大学生の陣内と鴨居は銀行強盗に遭遇し人質となる。一緒に居合わせ人質となった長瀬が犯人の意図を見破る。

「チルドレン」(語り 武藤)
 卒業後家庭裁判所調査官となった陣内は同僚の武藤が担当する少年が誘拐されたことを伝える。
 不良に絡まれている少年を逆に殴りつけ結果として助けたり、「侏儒の言葉」と称してトイレの落書き集を少年に渡す等、陣内のエピソードが語られる。

「レトリーバー」(語り 優子)
 22才の陣内は長瀬と長瀬の目の役をしている優子を連れてビデオ屋の店員に告白をする。失恋した陣内は2人に「この場所は時間が止まった」と告げる。

「チルドレンⅡ」(語り 武藤)
 喧嘩で補導された明の担当である陣内は武藤を連れて明がバイトする居酒屋へ足を運ぶ。陣内は明の喧嘩は父親のカッコ悪さが原因と考える。武藤は担当の離婚調停が娘の親権問題で進まないでいた。ある日陣内は自分が出演するライブに明を誘う。明は武藤の担当する離婚調停の男修次が来るなら行くと陣内に言う。
 
「イン」(語り 長瀬)
 陣内の演奏を聞きにデパートの屋上にやってきた長瀬と優子。優子は飲み物を買いに行き、ベンチでひとり座る長瀬に女子高生が声をかける。
 一番ミステリーっぽくないけど謎(と言えるか)が2つ隠されていた(3つかな?)。きちんと伏線が張られておりそういう意味では一番ミステリーっぽいかも。陣内が最後に殴る相手については「チルドレンⅡ」の中で触れられている。

(ネタバレ)
【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:ミステリ
コメント(1) | トラックバック(1)
2006-06-16 21:21 | カテゴリ:ヒッチコック
めまい'58年/アメリカ
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームズ・スチュアート、キム・ノヴァク、バーバラ・ベル・ゲデスほか




 純粋なスリラー・サスペンス映画だと思って見たんだけど男と女の物語ですね。
 脇役のミッジはスコティが好きなんだけど振り向いてもらえない(学生時代に3ヶ月婚約していて警察退職後最初の場面が彼女の仕事場なんだけどどういう設定なんだろ?)。「カルロッタの肖像」の顔を自分の顔に挿げ替えた絵をスコティに見せた後の後悔ぶりはすごくいじらしい(絵自体には笑っちゃったけど)。
 マデリンを失い、入院した先で裏窓を覗き始めると面白いんだけどな。ミッジ役がグレース・ケリーで。

【ストーリー】
 犯人との追走の最中、刑事のスコティ(J.スチュワート)を助けようとした警官が目の前で屋根から落下して死亡する。 その事故以来、高所恐怖症となり、刑事を辞職する。そこへ大学時代の友人エルスターから彼の妻マデリン(K.ノヴァク)の尾行調査を依頼される。
 スコティはマデリンの尾行を開始する。マデリンはブーケを買い、墓地へと入っていき「カルロッタ・バルデス」と刻まれた墓の前で佇む。その後美術館を訪れ「カルロッタの肖像」という絵に見入る。その後「カルロッタ・バルデス」という名前で借りているホテルに立ち寄る。あたかも「カルロッタ・バルデス」に取りつかれたかのように。
 カルロッタとは実業家の愛人で、子供を彼に取り上げられ、自分は捨てられてしまったために自殺したという。マデリンは彼女の曾孫にあたるということを知る。
 スコティは再びマデリンを尾行したある日、マデリンは突然サンフランシスコ湾に身を投げた。スコティはマデリンを助け出し、自分のアパートへ連れ帰る。意識を取り戻したマデリンは、海へ飛び込んだことを覚えていなかった。
 スコティはマデリンが夢で見たという礼拝堂へ連れて行きそれは現実なんだと知らせようとしたが、マデリンは礼拝堂へ走り出し、鐘楼の階段を駆け上がって行く。スコティは追いかけるが急にめまいに襲われ、足が進まなくなる。そのとき、悲鳴と共にマデリンが鐘楼の上から落ちて死亡した。
 スコティは重いうつ状態となり、しばらく入院することになった。ようやく退院したスコティは街でマデリンそっくりの女性を見かけた。マデリンを忘れられないスコティはジュディと名乗る彼女に執拗に迫り、マデリンと同じ洋服、髪型を求める。

(ネタバレ)
【ジャンル】:映画 【テーマ】:DVDで見た映画
コメント(0) | トラックバック(0)
2006-06-09 21:00 | カテゴリ:連城三紀彦
 表題作を含む8作の短編集  平成6年刊
この人元々はミステリー出身なんだけど「恋文」で直木賞取ったりしたから恋愛系の作家だと思ってる人が多いみたい。でもやっぱりミステリーの匂いのする小説が多いんだよね。女と男の物語なんだけど最後に意外な事実が明かされるってのはやっぱりミステリーなんだろうな。

「それぞれの女が……」
 幸子は愛人関係にある矢辻周平の妻萩江から矢辻の死を知らされる。夫の浮気と姑との関係に離婚を考える厚美と夫の浮気を伝えるその母香津。二組の女性のやりとりと思いが折り重なって描かれる。
「夢の余白」
 息子の浮気を知った母親と嫁。13年前に母と別れた父と会う息子。二組の会話によってそれぞれの胸の内が明らかになる。
「裏葉」
 娘の見合いの席で「裏葉草」の一言で相手が30年前の不倫相手の妻と息子であることに気づく。
「薄紅の糸」
 父親の男手ひとつで育てられた進ニは父親の葬儀の場で亡き父を回想する。
父親の上役の娘との婚約を反故にして通子との結婚を選択。しかしその通子から父親の交際相手を告げられ、さらに進二との別れを告げられる。
「黒い月」
 上司と2年越しの不倫を続けている由子は上司の妻千枝子から夫の浮気相手になって欲しいと頼まれる。由子は二人の関係を知られたと感じるが千枝子は自殺を図る。
「普通の女」
 自分の浮気が原因で子供を連れ離婚届を置いて出て行った妻。昔妻を捨てたという画家佐田を訪ねてみようと思った。
「遠火」
 広田の元へかつての浮気相手野瀬津木子の死亡通知が届く。その半年後彼女の夫野瀬康三が広田に面会を申し出る。津木子は自分との結婚後も広田を思い続け、広田に送ろうとしていた離婚届を大事に持っていたと告げる。その思いを遂げさせるために広田に離婚を迫る。
「前夜祭」
 かつての部下であり独立した白川、突然結婚を言い出した娘の美奈、会社を一年で辞めた息子の数也、かつての友人の妻で真山が一度だけ関係を持った田桐清恵、白川と関係のある妻。それぞれが突然失踪した真山について語る。

(ネタバレ)
【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:ミステリ
コメント(0) | トラックバック(0)
2006-06-04 18:48 | カテゴリ:ミステリー
 ミステリーが好きなんだけど、ホラーとかオカルトじゃなくて謎解き物ですね。じゃあ好きなミステリーって何?って考えると、別に人が死ななくっても物が盗まれなくても「謎」があって最後にそれが解き明かされるのものかなって思ってる。裏に隠された真実が解き明かされた時の意外性の快感が楽しみの一つであります。

 「謎」にもいろいろあると思うけどwho(誰が),why(なぜ),how(どうやって)辺りが主だったところでしょうか。
 倒叙ものってありますが(コロンボとか古畑任三郎とか最初に犯行があるやつ)、あれなんかはどうしてバレたか何をミスしたかが「謎」なんでしょうね。
ただ本来ヒント(伏線)が前もって提示されていないとアンフェアって言われてしまうんでしょうけど。
【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:ミステリ
コメント(0) | トラックバック(0)
2006-06-01 20:33 | カテゴリ:はじめまして
 映画とか本とかよく見たり読んだりするんですが、すぐ忘れちゃうことが多いんで備忘録にしようと思ってます。どちらかと言うと古いものが多いので、ご覧になられた方にはあまり新しい情報はないと思います。記憶があいまいで間違ったことも多々あろうかと思いますが平にご容赦を。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。