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2011-09-19 19:56 | カテゴリ:宮部みゆき
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)'10年5月刊
 この本を選ぶ人はどんな話を期待して手に取るんだろう?「小暮写眞館」っていうタイトルと菜の花畑の表紙と帯からどんな物語を想像するんだろう?宮部みゆきだから何でもない話じゃないなって思うのかな。こちらはてっきり写真館に出入りする客と写真館との人との交流と日々のドラマが繰り広げられるんだろうと勝手に思ってた。ところがこの写真館はすでに閉鎖されており、空家となっていたものを花菱家が買い取ったところから話は始まる。だから写真館に写真を撮りに来る人も、現像を頼みに来る人もいない。主人公は花菱家の長男で高校一年の英一。家族からも友人からも「花ちゃん」と呼ばれている。
第一話は女子高生が持ち込んだ、小暮写真館の封筒に入った写真を巡っての話。当然花菱家には関係ないが小暮写真館の看板が掲げられているこの店に責任があると女子高生は押し付けていく。それはあるべきではないところに女性の顔が写ったスナップ写真だった。英一はその写真に写った女性を探し歩く。登場人物は英一の高校の友人が大半なのでジュブナイルって言われてもおかしくない。心霊写真と高校生中心の話でその時点で想像してたのとはかけ離れてた。でも単に勝手に想像してた設定と違っただけで物語自体は楽しめた。小暮写真館の主の幽霊の影がちらちら出るけど決して暗い感じでは進まない。
第二話は英一が写真の調査をしたことを聞きつけた高校の先輩から写真の調査を依頼される。そこには依頼主を含む4人の笑顔と依頼主を除く3人の泣き顔が一緒に写っていた。第三話も不思議な写真の話。黄色い鳥の人形のようなものが飛んでいるのが写った写真。これだけ見るとそう言ったたぐいのミステリーかと思うけど(まあそうなんだけど)、バランス的にはそんな不思議物語ではない。英一が調査を進めていくことで人のつながりが見えてくる。英一の弟の光とその間にいたはずの幼くして亡くなった妹風子の死に際の真実。風子の死亡以来断絶した父秀夫の親族。英一が恋心を抱く(多分)不動産屋の女性事務員、垣本順子。第四話ですべての思いが爆発する。
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【ジャンル】:本・雑誌 【テーマ】:読んだ本。
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