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2009-03-21 11:51 | カテゴリ:今野 敏
果断―隠蔽捜査〈2〉'07年4月刊

「果断」[名・形動]物事を思いきって行うこと。決断力のあること。

  「隠蔽捜査」シリーズ第二弾。竜崎伸也が大森署の署長に赴任した時の事件を描いた作品。第一作よりもストーリー的には単純。今回もまた警察内部の責任問題が描かれている。自分の信念を貫き正しい事を行ったと信じる竜崎は揺るぎない。けど煩わしさを回避するために同期の伊丹刑事部長を使ったり監査での取調べに少し心が揺れたりもする。でもこの人が恋をするなんてちょっと似合わないな(to be continue)。

(あらすじ)
 強盗事件発生による緊急配備中にケンカの情報が入るが配備に追われ後回しにされる。その後ケンカではなく立てこもり事件となり犯人は実弾を持った逃走犯である事が判明。竜崎は経験のあるSITの係長を本部長とするが状況が変化しSATを本部長とし、立てこもり犯の発砲と共にSATが突入する。犯人を射殺するが犯人の拳銃には弾は残っていなかった。そのことをマスコミにリークされ警察庁の監査が入る。強行犯係の戸高係長が記者と話していたという目撃情報から、戸高がリークしたと思い調べるが別ルートである事が判明。戸高の、事件に対する違和感の訴えを聞き捜査に当たらせる。
(ネタバレ)
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【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:ミステリ
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2008-02-24 21:39 | カテゴリ:今野 敏
隠蔽捜査'05年9月刊

 ミステリーって言うか警察小説。事件がどうなるっていう事よりギリギリのところで判断を求められる男たちの切迫感が伝わってくる。そんな緊急事態の中、身内に不祥事が起きそれにも対応しなければならない苦悩。そのバランスが絶妙。同期で警視庁の刑事部にいる、かつての小学校の同級生でいじめの親玉だった相手とのやりとりも面白い。
 いわゆる官僚でエリート意識丸出しなんだけど融通が利かなくて職場では社会正義を求めて家のことは奥さんに全部任せてる。保身で多少揺れるけど結局自分の方向を維持する。奥さんもいい味出してるしね。マスコミ、組織内部の人間関係もいい味出してる。もう少し書き込める気がするけどこれくらいの方が読みやすいのか。ただ本庁の課長がどこまで動くんだろうって気はするけど。部下もいるんだし。今回起きたイージス艦漁船衝突事故で大臣も辞任かなんて言ってるけど下の対応が誤るとああいう事態になっちゃうんだろうな。
 民放でドラマ化されてたみたいだけどNHK向きな気がする。竜崎伸也は柴田恭兵あたりかな。
(あらすじ)
 足立区内で殺人事件が起きたことを朝刊で知った警察庁長官官房総務課長竜崎伸也は、第一報が自分のところへ来ていないことに苛立ちを覚える。警視庁刑事部長の伊丹に確認したところ警察庁刑事局には連絡済であり警察庁内部の伝達の問題だと言う。被害者はかつて女子高生殺人の犯人で保釈されたばかりであったが手口からその線での動機ではないだろうとされる。しかしその事件に関わった犯人がさいたま市内で殺害され俄然連続性が注目される。さらに大森署管内で打撲による変死体が発見される。女子高生殺人事件とは無関係の人物だったがかつて少年犯罪で逮捕され社会復帰していたという共通点があった。竜崎は一連の事件の犯行日時にある規則性を見出す。
 一方竜崎は浪人中の長男が吸っているタバコの匂いからヘロインを吸っていることに気付く。身内の犯罪ながら現職を辞さなければならないことを覚悟し伊丹に打ち明ける。
(ネタバレ)
【ジャンル】:小説・文学 【テーマ】:本の紹介
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