
毎年開かれている大学時代のアメフト部の集会の後、当時マネージャーだった美月が姿を現す。元QBの西脇哲朗に、ずっと性同一障害であったこと、自分がバーテンをしている店の女につきまとっていたストーカーを殺したことを告白する。
読み始めたときは美月を守る話が延々と続くのかと思ったけど(そんなはずはない(^^;)、3分の2くらい進んだ所で一気に謎も真実も秘密も明らかになり結末を迎える。
元マネージャーで哲朗の妻となったカメラマンの高倉理沙子、新聞記者のTE早田、かつて美月と交際し重役の娘と結婚したRB中尾等々当時の部員達それぞれが様々な思いや秘密を抱いて生きてきた事が明らかになる。
もう一度読み返すと伏線が散りばめられてなるほどと思わせる。
トリックというほどではないけど人間の入れ替わりが使われていて、その苦労が描かれている。別人に成り代わる事は難しく、現実の世界ではやっぱり簡単に人が入れ替わるなんてできないんだろうなぁ。ミステリーだとそこまでリアリティを求められるんだろうな。でも性同一障害のマネージャーの同級生の母親も性同一障害ってのは設定として偶然過ぎる気がするけど(連城三紀彦の不倫物に匹敵する)。
なんでこんな特殊な設定を使うかなって思ったけど、女とはこうあるべきだと考える哲朗に男と女をさまよう美月を対比する事で絶対はないんだって言いたかったんじゃないかな(強引(^^;)
(ネタバレ)
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